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積立投資の王道と言われる「ドルコスト平均法」とは

投資を始めようと思った時、「ドルコスト平均法」という言葉を耳にする人は多いでしょう。株式や外貨商品など、値動きがある資産に投資するとき、どのタイミングで購入すればいいか迷ってしまいますよね。そんな時に役立つ投資方法の考え方のひとつが「ドルコスト平均法」です。今回は「ドルコスト平均法」の考え方や、具体的な数字での効果の立証、メリット・デメリットなど、詳しくお話します。
 

「ドルコスト平均法」とは?


 
「ドルコスト平均法」とは、投資信託などの価格が変動する商品に投資する際、“購入価格を平均化”する投資方法です。
 
分割購入をしていくため、積立投資のイメージでだいたい正しいのですが、『毎回同じ金額』で、というのが特徴です。これは、一定期間ごとに、一定金額で投資対象を買い付けることで、価格変動のリスクを分散させることができます。定額の積立投資のメリットを裏付ける方法として、投資家の間ではお馴染みに投資方法になっています。
 
例えば、積立投資などで毎月一定額を積み立てると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買い付けるため、毎月一定量を買う方法よりも、結果的に買付単価が平準化しることになります。価格が変動する金融商品は、たまたま価格が高いときに一気に購入すると高値づかみをしてしまう可能性がありますよね。
また、時間分散によるリスク軽減効果が期待できます。
 

ドルコスト平均法の具体例


 
それでは、ドルコスト平均法を具体的な数字で検証してみましょう。
 
●Aさん「まとめて購入」とBさん「毎月購入」の違い
 

Aさん「まとめて購入」のケース

Aさんは、ある年の1月に、金融商品を【まとめて20万円購入】しました。1万口あたりの基準価格が10,000円の時だったので、ちょうど200,000口となりました。その後、基準価格は2月12,000円、3月7,000円、4月11,000円と、上がったり下がったりしました。
Aさんは「3月の7,000円の時に購入していれば…」と思ったそうです。
「できるだけ安い価格で購入したい」これは誰もが望むことですが、価格の推移を予想し、安い時にまとめて購入することは現実的には非常に難しいことなのです。
 

Bさん「毎月購入」のケース

Bさんは、【毎月一定の日に、5万円ずつ購入】しました。すると、価格が高い時には口数を少なく、安い時には多く購入することができました。4か月間では、Aさんと同額の20万円を投資しましたが、トータルで208,551口購入できたことになります。(1万口あたり平均購入価格:9,590円)。
Bさんは、定期的に一定額購入することで、高値買いを回避して購入価格を平均化することができたのです。
 
前例のように短期間でドルコスト平均法が有利になるとは限りませんが、長期的に続けていれば一度に購入するよりも低い単価で多くの口数を保有できる可能性があります。
 

ドルコスト平均法のメリット


 

1. 毎月定額で継続して購入できる

ドルコスト平均法の魅力は、定額で投資が始められるということです。株式は株数単位での投資が基本のため、まとまった資金が必要ですが、例えば投資信託であれば『毎月1万円』からの定額積立が可能です。
毎月の出資額が最初から決まっているため、家計の予測もつきやすいですね。
 

2. 毎月自動的に購入できる

通常の投資の場合、株式の上げ下げが気になります。まして、投資の初心者の人が相場を読むのは困難ですよね。ドルコスト平均法であれば、定額積立のため、株式変動に関係なく自動的に買付を継続することができます。これは、相場の変動に一喜一憂しなくても良いということになります。
投資の時間分散により、高値購入も防ぎ、リスクの分散も行います。
 

3. 定額の取引よりも平均取得価格が安い

ドルコスト平均法は定期購入法なので、定量購入と比較して安い平均取得価格で投資が行えます。少額から買えることで、投資を長く続けられるというのも魅力的なポイントで
 

ドルコスト平均法のデメリット


 

1.将来的に値上がりする商品であることが必須

ドルコスト平均法は、決してオールラウンドではありません。相場が値上がりし続ける場合や、値下がりし続ける場合など、一方方向の相場には強みがでません。
また、短期投資には不向きです。15年以上などの長期投資で、株価の値下がりはつきものですが、最終的には値上がりを見込めるものでないと利益にはつながりません。
 

2. 安値で大量買いができない

株で最も利益を得られるのは、安値でたいりょうに買って、値上がりした時に売却することです。しかし、ドルコスト平均法ではそれができません。
ドルコスト平均法は、高値づかみのリスクを低減しますが、機会損失ということがあります。
 

3. 必ずリスクを減らすというわけではない

ドルコスト平均法は、いわゆるハイリスク・ハイリターンな投資方法ではありません。手堅く積立てて、大損するといったリスクを回避するための方法です。
しかし、あくまでも投資なのでリスクをゼロにすることはできません。
 

4.短期売買には向かない

ドルコスト平均法は、短期間で大きな利益を得るのは難しいでしょう。そのため、短期的にたくさん利益を得たい人には向いていません。長期的にじっくり積み立てていき、初めて利益がでます。
 

自分の投資スタイルに合わせてドルコスト平均法を活用しましょう


 
ドルコスト平均法は定額で分割購入していくので、相場観がない人でも一喜一憂することなく続けていくことができます。しかし短期間で大きな利益を得ることは難しいため、短期売買には向いていません。また、まとまったお金で投資ができる人にも向いていないでしょう。
 
少額から始めて、長期的にコツコツと投資をしたいと思っている人に、ドルコスト平均法は向いています。メリット・デメリットをしっかり熟知し、自分に合った投資スタイルを見つけることが大切です。
 
ドルコスト平均法を使うなら、投資信託がオススメです。
さらに複数の銘柄を購入する分散投資を利用して、リスクの分散を行ってみましょう。より広い市場に長期的に投資でき、将来的には利益を得られる期待が持てる活用法です。