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投資の話でよく聞く「分散投資」とは

資産形成のひとつ「投資」は、“お金を増やすことができる”という魅力的な効果があります。しかしその反面、お金が減ってしまうという損失の可能性もあります。この損失が恐くて、なかなか投資を始める勇気が出ない人も多いのではないでしょうか。実は、投資でお金が減ってしまう可能性は「長期・積立・分散」という方法でコントロールすることができるのです。今回はその1つの「分散投資」についてお話します。
 

「分散投資」の重要性


 
投資信託は、預貯金と違って価格変動が生じる金融商品です。企業業績や景気サイクル、マーケット動向の影響により、価格も上昇したり下落したりを繰り返します。上がったり下がったりする相場の中、いつ購入すればいいのか・いつ売ればいいのか、という判断はなかなか難しいですよね。ある程度の予想ができたとしても、確実に判断をすることは難しいです。
 
そこで重要になってくるのが「分散投資」なのです。
「分散投資」とは、投資先をひとつに限定せず、複数の投資先に投資をすることをいいます。ひとつの資産に集中して投資をしてしまうと、その資産の値動きだけで運用資産全てが左右されてしまうことになります。
 
リスクを一か所にまとめず、複数の投資先時間、世界の国などに資金を分散させることでリスクも分散させる投資方法です。分散投資をうまく利用することで、リスクを軽減しつつ、効果的に資産形成を行うことができるのです。
 

“卵を1つのかごに盛るな”


 
運用に関するイギリスの有名な格言に、「卵を1つのかごに盛るな」という言葉があります。
 
全ての卵を1つのかごに盛っていたとき、もし何かの拍子にかごをと落としてしまった場合、全ての卵が割れてしまいます。
しかし、卵を複数のかごに分けて盛っていれば、たとえ1つのかごを落としてしまった場合でも、全ての卵がわれてしまうということはありません。
 
これは『分散投資の効果』を意味しており、投資対象を複数に分けることで、仮に1つが値下がりをしてしまったとしても、他でカバーできるということなのです。全体でリスクを低減させる、これが分散投資によるリスク低減効果です。
 
なお、分散投資には資産分散の他に時間ぶんさんがあります。
 

分散投資の方法


 

1. 投資対象の分散

資産の分散や銘柄の分散でリスクを分散する方法です。
大きく分けると「現預金」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品(金・原油など)」があります。「外国株式」「外国債券」については、投資対象国が先進国か新興国かによっても、大きく特製が異なります。
 
上手に分散投資をするには、同じような値動きをする同じグループ内の金融商品で分散するのではなく、異なる値動きの傾向がある別のグループの金融商品を組み合わせることが大切です。
 

資産の分散の一例

投資には、株式投資もあれば、債券投資もあります。株式と債券は異なる値動きをする傾向にあるため、株式と債券の両方に分散して投資をすることでお互いのマイナスをカバーし合えることができます
 

2. 国・地域の分散

さまざまな国や地域の株式や債券に投資したり、外国の株式や債券で運用する投資信託を利用することでも、地域の分散を実践できます。
 
投資対象は国内だけでなく、世界にも広がっています。日本の景気が良くないときでも、世界には景気に良い国もあります。為替相場の動きもさまざまで、為替相場の動きによってプラスになったりマイナスになったりします。
さまざまな国や地域で、株式や債券、通貨への分散投資をすることでリスクを分散することが可能なのです。
 

3. 時間の分散

積立など定期的に一定額を投資することで、一時的な価格変動のリスクを分散させる効果があります。また、投資するタイミングを分散することでも、高値で投資するリスクを低減できます。
 
投資では、安値で購入し高値で売れば収益を上げることができますね。しかし、株式や為替相場の動きを確実に読むことはできないため、高値で購入してしまう場合もあります。一度にまとめて投資をし、高値で購入してしまうのは、投資収益を上げることが難しくなります。そこで時間を数回に分けて投資を行うことで、高値で投資するリスクを低減することができるのです。
 
積み立てる銘柄や商品を多様化すれば、さらに分散効果が期待できます。
 

分散投資を上手に利用して利益を出そう


 
投資には、株価や為替の変動や金利の変動のリスクなど「リスク」があります。これらのリスクを避けたいために、多くの方は学び知識を得て、このリスクをできるだけ回避すると思います。しかし、確実なリスクの回避はなかなか難しいものです。
 
今回お話した分散投資は、投資をするにあたり大きなリスクを低減する重要な方法です。投資信託でこつこつ積立投資をしていくことは、「資産分散」と「時間分散」を同時に実現することができる最適な投資方法のひとつであるともいえます。
 
自分の手持ちのお金やライフスタイルに合わせて、リスクをできるだけ抑えながら,適切にリターンを得ていきましょう。