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資産運用は海外の方が有利?その理由とは①

資産運用には、国内で行うやり方と、海外で行うやり方があります。同じやり方で行う場合も、税制面などの違いで利益は変わってきます。どうせやるのであれば、利益が高い方が良いに決まっていますよね。日本で資産運用を行う場合と、海外で行う場合と、どちらが高い利益を得られるのでしょうか。
 

日本の所得税


 
日本の個人の所得に課せられる税金は、国に納める所得税と、住んでいる自治体に納める住民税の2種類があります。所得税の税率は、5~45%、住民税の税率は10%となっています。日本では、所得税と住民税で別々の税金として分けられていますが、世界の国と比較する際は、個人の所得に対する課税としてまとめられます。
 
日本の所得税率は所得が高い人ほど負担が大きくなる形式になっており、現在の最高税率は45%となっています。これに住民税を加えると、最高税率は55%にもなります。
また世界では税率は下がりつつある相続税、贈与税は最大55%、キャピタルゲイン税、インカムゲイン税は20%と定められています。
 

世界の所得税


 
アメリカやカナダは国に納める所得税と州に納める所得税があり、州によって税率は異なります。おおざっぱにいうと、日本とはそれほど大差がないでしょう。
 
ヨーロッパ諸国の所得税は、比較的高めだといえます。各国の最高税率は40%台がほとんどです。
またニュージーランドの場合は、最低税率が高く、19.5%になっています。つまりどんなに所得が低くても、19.5%の所得税が課せられるということです。
 
そしてアジアでは、シンガポールの最高税率が21%、香港では17%という低い税率です。日本では最高所得者は住民税と合わせると55%もとられてしまうことを考えると、とても安い税率だといえます。
 

シンガポールと香港の税制は日本よりも有利


 
前文で紹介したように、シンガポールでは21%、香港では17%が最高税率となっています。日本の55%に比べると、非常に低い税制ですね。また、日本では最高55%ある相続税や贈与税ですが、シンガポールと香港には一切ありません。
 
仮に、年収3千万の人が日本と香港にいた場合、約1千万近く、香港にいた人の方が手取りが多いことがわかります。このように日本と比べると一目瞭然の差ですね。
 

各国の税制を理解し、資産運用を行う国の選択を


 
世界では様々な税制が取られています。日本の税率は、決して低いとは言えません。どうせ利益を出すのであれば、大きく出したいですよね。
香港やシンガポールのような、低い税率で資産運用を行うのも、高い利益を出すためのひとつでしょう。
 
どの国がどのような税制をとっているのかをまず知ることが大切です。その上で資産運用を行うための賢いやり方を見つけましょう。