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資産形成において知っておきたい金利

前回の記事でお話ししたように、自分の将来・老後のために資産形成は必要不可欠だということが分かりました。コツコツと行うことはもちろん大切ですが、どうせ資産形成をするのであれば、効率良く行って貯蓄を増やしていきたいですよね。そのためには、金利について知ることが大切です。こちらでは、資産運用を行うにあたって、知っておきたい金利についてお話しします。
 

金利とは何か?


 
よく耳にする「金利」という言葉。金利とは、貸金・預金に対するその利子や、その割合のことをいいます。資金の貸借において、借り手から貸し手に支払われる利息(貸借料)の、貸借された金額(元金)に対する割合ということです。現在の日本での市場金利は、金融機関の経営能力や借り手の信用度、資金の使い途、期間などで様々な違いがあります。
 
また、「金利」という言葉以外にも「利回り」「利子」「利息」という言葉もよく聞くのではないでしょうか。ここで、「金利」とそれらの違いについて説明します。
 

・利回り

投資額に対する利益全体の割合を、一定期間あたりの平均で示したものです。断りなく「利回り」と言う場合は、1年間の利回りをさすことが多いでしょう。
 

・利子

お金を借りる側が、貸した側に元本に追加して支払うお金のことをさします。利子は、貸し借りした金額に金利をかけて計算されます。
 

・利息

お金を貸した側が、元本に追加して受け取るお金のことをさします。
 
いずれも家計にとって、資産運用(貯蓄)の意思決定に欠かせない情報であるということが分かりますね。
 

金利には「単利」と「複利」がある


 
資産形成をするにあたって、金利の計算をするようになります。利息には2種類の付き方があり、「単利」と「複利」があります。この2つの違いとは、いったい何なのでしょうか。
 

・単利

単利とは、預けたい金額、ようするに元本に対してのみ利息が付くタイプです。
例えば100万円預けて年利が10%の場合、1年間の利息は純粋に10万円になります。そして2年目も元本100万円を基本に計算をするので、利息分は10万円になります。つまり、2年間で20万円の利息が付くということになります。
 

・複利

複利とは、ある一定の期間ごとに支払われる利息が、次の期間の元本に追加されるタイプです。利息が足された元本を、その期間の元本として新たに利息を計算していくことになります。
例えば100万円預けて年利が10%の場合、1年間の利息は10万円ですが、2年目の利息の元本は<100万円+10万円>で<110万円>となります。このため、2年目の利息は11万円となり、1年目よりも増えるというわけです。
単利と比べて、2年目ですでに差が出始めていることがわかりますね。長期で見れば、元本が毎年増えてくるので、利息分もどんどん大きくなるのです。
 

「単利」の金融商品と「複利」の金融商品


 
金融商品にも「単利」と「複利」の2種類があります。どのような商品がどちらのタイプなのか見ていきましょう。
 
■単利の金融商品
・定期預金(銀行)毎年利払型
・債券(国債、地方債、社債など)
・投資信託(毎月分金配受取型)
 
■複利の金融商品
・定額貯金(ゆうちょ銀行)
・定期預金3年超 元利自動継続型
・投資信託(無分配型、分配金再投資型)
・貯蓄型保険
 

複利を利用した資産形成をしよう


 
単利と複利を比較したら、複利の商品を選んだ方が有利だということが分かります。同じ金額であれば、単利より複利の方がずっと効果的にお金を増やすことが可能です。時間をかければかけるほど、その効果は大きいといえます。
 
時間を要しますが、追加でコストがかかったり、リスクを取ったりする必要は何もありません。このことを考えると、同じ資産形成を行う場合は複利を利用しないわけにはいきませんね。将来のために、より有利な方法で資産運用をしましょう。